知られていない隠れた名曲を発見したい方へ
「COMPLEX」というロックバンドを知っていますか?
曲までは聞いたことがあるようなないような感じかもしれませんが、マイナーで隠れた名曲も知りたい。と考えていませんか?
BOØWY解散にソロ活動をしていたギタリストの布袋寅泰さんと吉川晃司さんのトップアテイスト同士が結成した伝説のロックバンドです。活動期間が短かったのでリアルタイムでは、知らない人も多いかと思います。そんなCOMPLEXの有名な曲とは少し違う選曲により、新たなCOMPLEXさんの魅力を楽しむことができ、今すぐ誰かに教えたくなるかもです。
ぜひ一緒に、COMPLEXの隠れた名曲の魅力を再発見してみませんか?
隠れた名曲 COMPLEX 【COMPLEXの基本情報】
COMPLEX(コンプレックス)は、ロックバンドBOØWYの元ギタリスト布袋寅泰とシンガーソングライターの吉川晃司と、によって結成された日本のロックバンドです。
「ヴォーカリストとして未熟な布袋」と「アイドルから脱却し真のシンガーソングライターを目指す吉川」という互いの弱点を補う形となりました。活動期間は、1988年~1990年のわずか2年。
・布袋寅泰(ほてい ともやす) – 1962年生まれ。身長187cmの長身と派手なギターパフォーマンスで知られる日本を代表するロックギタリストです。COMPLEXでは主に作曲とギターを担当しました。
・吉川晃司(きっかわ こうじ) – 1965年生まれ。1984年にシングル「モニカ」で鮮烈な歌手デビューを果たし、一躍トップアイドルとして人気を博しました。COMPLEXではボーカルと作詞を担当しました。
厳選!知る人ぞ知る!COMPLEXの隠れた名曲
恋を止めないで(1989年)
■作詞:吉川晃司 ■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『COMPLEX』
感想:”もう出掛ける時間だろ しっかりコロンたたいて とびっきりの微笑みを みせてくれよ”
”家の前で待ってるよ 誰が引き止めても 土曜の夜さ 連れ出してあげる”
印象的な歌詞が魅力です。
IMAGINE HEROES(1989年)
■作詞:吉川晃司 ■作曲:吉川晃司
■収録アルバム:『COMPLEX』
■感想:冒頭から、かっこいい感がさく裂しています。間奏ギターもいいですね。
RAMBLING MAN(1989年)
■作詞:吉川晃司 ■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『COMPLEX』
■感想:スタッカート気味に吐き出される吉川晃司のボーカルスタイルが冴え渡り、疾走感たっぷりです。
そんな君はほしくない(1989年)
■作詞:吉川晃司 ■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『COMPLEX』
■感想:COMPLEXの楽曲の中でも比較的内省的な一曲ですが、小気味いいテンポです。
NO MORE LIES(1990年)
■作詞:吉川晃司 ■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『ROMANTIC 1990』
■感想:ギターリフとエッジの効いたビートが、出だしから聴く者を掴んで離しません。
GOOD SAVAGE(1990年)
■作詞:吉川晃司 ■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『ROMANTIC 1990』
■感想:出だしから、フルスロットのギターリフが印象的です。ただ激しいだけのロックではなく、緻密なアレンジと構築美を兼ね備えた、まさに“美しい獣”のような楽曲。
MAJESTIC BABY(1990年)
■作詞:吉川布袋 ■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『ROMANTIC 1990』
■感想:イントロから軽快に跳ねるギターリフとグルーヴィーなリズムが耳を奪い、一気に心も体も揺らされる感覚。80年代のダンスミュージックやファンクのエッセンスを吸収しつつ、ロックの骨太さをしっかりキープしている点がいいですね。
COMPLEXのアルバム紹介
活動期間が2年余りでしたので、スタジオアルバム 2枚、ライブ・ベストアルバムは1枚ずつという非常に限られたものです。しかしその全てがオリコンチャート1位を記録するという快挙を成し遂げています。
以下にリリース作品と代表曲を挙げます。
COMPLEX(1989年)1stスタジオアルバム
■代表曲:「BE MY BABY」
■隠れた名曲:「恋を止めないで」・「IMAGINE HEROES」・「 RAMBLING MAN」・「そんな君はほしくない」
■解説:アルバム冒頭を飾る「BE MY BABY」は、あまりにも有名なイントロで聴く者の心を一瞬で掴みました。その衝撃的なデビューシングルに続く曲たちは、どれも高い完成度と緊張感に満ち、今なお色褪せないエネルギーを放っています。
布袋寅泰のエッジの効いたギターと、吉川晃司の妖艶で攻撃的なボーカル。その両者がせめぎ合いながらも見事に調和することで、唯一無二の世界観が形成されています。

ROMANTIC 1990(1990年)2ndスタジオアルバム
■代表曲:「1990」
■隠れた名曲:「NO MORE LIES」・「GOOD SAVAGE」・「MAJESTIC BABY」
■解説:このアルバムでは、吉川晃司のボーカル表現がさらに深化し、布袋寅泰のギタープレイもより多彩に。ロックでありながら、そこに漂う“ロマンティック”という言葉の響きが絶妙で、攻撃性と叙情性がせめぎ合う楽曲群が印象的です。

19901108(1990年)1stライブアルバム
■解説:1990年11月8日、東京ドーム。5万人を熱狂させたその夜は、まさに“伝説”と呼ぶにふさわしい。COMPLEXの1stにして唯一のライブアルバム『19901108』は、その一夜限りの奇跡の記録であり、音楽史に刻まれた永遠の一瞬を封じ込めた作品です。

COMPLEX BEST(1998年) 1stベストアルバム
■解説:吉川晃司と布袋寅泰による伝説のユニット“COMPLEX”が残したわずか2枚のスタジオアルバムと、東京ドームでの一夜限りのライブの記録を凝縮した、初のベストアルバムです。
何よりもこのベスト盤の魅力は、スタジオ音源とライブのテンションを並列に楽しめる点。音源としての完成度と、ライブという刹那の爆発力、その両方を一枚で味わえるのは、まさに“BEST”の名にふさわしい内容です。

布袋寅泰の代表曲
シングルリリースは、2曲だけでしたが、映像もお楽しみください。
BE MY BABY (1989年)
■作詞:吉川晃司
■作曲:布袋寅泰
■収録アルバム:『COMPLEX』
■曲紹介:デビュー曲「BE MY BABY」はキャッチーなサビと疾走感あふれる演奏で、ロックの枠を超えた国民的ヒットとなりました。
1990 (1990年)
■作詞:吉川晃司
■作曲:布袋寅泰
■曲紹介:イントロから放たれる緊迫感あるサウンド。布袋寅泰によるシャープで鋭利なギターリフが、まるで未来への不安を切り裂くかのように鳴り響きます。一方で、吉川晃司のボーカルは荒々しくも繊細で、声の裏にどこか“迷い”や“叫び”を感じさせる。そのバランスがこの曲の最大の魅力です。
さいごに
いかがでしたか?
1990年11月の東京ドーム公演をもってCOMPLEXは活動休止(解散)となりました。その解散の経緯について、公式には「音楽性の違い」が理由とされています。ユニット結成当初からこの方向性のズレは存在しており、レコーディングを重ねるごとに二人の溝は深まっていったといいます。お互いプロとして高い次元で刺激し合うあまり衝突も避けられず、皮肉にもそれが解散を招いてしまった形です。
解散後の二人はそれぞれソロ活動で新たな道を歩んでいますが、今なお勢力的に活動し続けています。二人の新たな魅力を感じて頂けたら幸いです。
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