リンナイと同じ?富士工業レンジフードの特徴・評判と気になる交換費用まとめ

こんにちは。ハンド&パワーツール研究室、運営者のRABIです。
キッチンの換気扇から異音がしたり、汚れが落ちにくくなったりして交換と調べると、富士工業のレンジフードをよく目にしますよね。普段はリンナイやLIXIL、クリナップなどの名前ばかり聞くので、富士工業とはどんな会社なのか、口コミや評判が気になる方も多いかなと思います。

ネット通販や業者で見積もりをとったとき、リンナイの製品を頼んだのにFUJIOHのロゴが入った本体が届くOEM供給の仕組みも不思議ですよね。10年間ファン掃除不要といわれるオイルスマッシャーや自動洗浄機能の本当のお手入れ方法、純正交換フィルターの型番の探し方など、事前に知っておきたい疑問もたくさんあるはずです。
さらに、故障した際の修理費用と寿命の目安、プロペラ換気扇からの取替工事費用の相場も気になるところです。この記事では富士工業のレンジフードの特徴から人気シリーズの比較、メンテナンス、交換リフォームの実務までをわかりやすくまとめました。
富士工業のレンジフードの特徴と選ばれる理由
まずは、富士工業というメーカーがどのような歴史や技術をもつ会社なのかを見ていきましょう。なぜこれほど多くの日本のキッチンで標準採用されているのか、その秘密を掘り下げていきます。
リンナイやLIXILといった有名ブランドとのOEM関係や、実際の口コミから見えてくるメリット・デメリットも気になりますよね。日々のお手入れを劇的にラクにする独自技術や、人気シリーズの選び方まで順番に詳しく解説していきますね。
シェア首位の実績と有名メーカーへのOEM供給

結論からいうと、富士工業は一般家庭用レンジフードで国内市場シェア約55%(2021年4月東京商工リサーチ)を誇る圧倒的なナンバーワン企業です。リフォームや換気扇の交換を調べるまで「富士工業(企業ブランド名:FUJIOH)」という社名を聞いたことがなかった方はとても多いかなと思います。
テレビCMなどで名前を聞く機会は少ないですが、実は企画・開発から設計・生産・販売、アフターサービスまでを自社グループ内で一貫して手がける住宅設備機器メーカーなんです。
80年以上の歴史とレンジフード生産50年を超える実績
富士工業が長年トップを走り続けている理由は、80年以上のモノづくりの歴史と圧倒的な生産体制にあります。その歩みと実績を時系列でまとめました。
- 1941年(昭和16年):レコード材料のマイカ粉を製造する「日本マイカ工業所」として設立される
- 戦後〜高度成長期:家庭用煙突の継ぎ手製造を経て、珪素鋼板をプレス加工したラジオ用トランスコアが大ヒットし「富士工業」へ商号を変更する
- 1973年(昭和48年)11月:レンジフードの生産を開始する
- 1984年:システムキッチン普及の波に乗り、国内トップシェアを獲得する
- 2020年12月・2023年11月:創業80周年、およびレンジフード生産50周年を迎える
国内供給台数シェアは約50%〜55%で業界首位を独走しています。福島県の白河工場分を含めたグループ全体の年間製造台数は約90万台にのぼり、そのうち既築住宅向けの取り換え用だけでも年間約10万〜13万台を占めています。
また、海外展開と国内リフォーム市場の開拓に向けてブランド戦略も強化されてきました。主なグループ展開やブランドの動きは以下のとおりです。
- 海外展開の拡大:1993年のシンガポール合弁会社設立を皮切りに、2011年に中国・上海、2021年にマレーシア、2023年に台湾へと子会社網を拡大する
- ブランドの一本化:2018年にコーポレートブランド「FUJIOH(フジオー)」を策定し、2022年8月には既築用ブランド「AirPRO(エアプロ)」もFUJIOHへ統合する
- フジテックメンテナンスの成長:2001年設立のグループ会社が全国のガス会社ルートへ販売を広げ、全国7拠点・30名体制で年間販売13万台・累計100万台を視野に入れる主力事業へ成長する
- 高級ブランド「ARIAFINA」:2002年にイタリアの「Elica(エリカ)」と合弁でアリアフィーナ株式会社を設立し、2026年には東京・六本木AXISに共創拠点「ARIAFINA LABORATORY」をオープンする
| 項目 | 詳細データ・実績指標 | 備考・背景 |
| 創業・設立ルーツ | 1941年 (日本マイカ工業所として設立) | トランスコア製造の大ヒットを経て富士工業へ商号変更 |
| レンジフード生産開始 | 1973年11月 (2023年11月に生産50周年) | サンウエーブ工業からの受注を機に ODM 専業メーカーへ発展 |
| 国内市場シェア | 55% (一般家庭用・ ODM 生産品含む国内No.1) | 1984年に国内トップシェアを獲得して以来、業界首位を独走 |
| 年間製造台数 | 約90万台 (白河工場分含むグループ全体) | うち既築住宅向けの取り換え用が年間約10万〜13万台規模 |
| 自社ブランド対ODM比率 | 約 2 : 8 | 国内の主要システムキッチン・ガス機器メーカーへ幅広く供給 |
| 展開ブランド体系 | FUJIOH (旧AirPRO統合)、ARIAFINA、クーキレイ | 2018年にFUJIOH策定、2022年8月にAirPROを統合 |
なぜ知名度が控えめ?OEM・ODM供給の仕組みとブランド表記問題の真相

これほど高いシェアをもつのに社名があまり知られていない理由は、富士工業が「商品提案型ODM(相手先ブランドによる設計・製造)」を成長の核としてきたからです。かつてサンウエーブ工業(現在のLIXIL)からの受注を機に、専業メーカーとしてODMに徹する経営判断を下したことが今日の礎となっています。
現在でも自社ブランド品とODM供給品の比率は「約2対8」です。私たちがリフォーム店や量販店で見かける以下の有名メーカーのレンジフードの大半は、富士工業が黒子として設計・製造しています。
- リンナイ(Rinnai):TAGシリーズ、OGRシリーズ、XGRシリーズなど
- LIXIL(リクシル・旧サンウエーブ):人気の「よごれんフード(CLSシリーズ)」や「TARシリーズ」など(カタログや仕様書に富士工業製と明記)
- その他主要メーカー:クリナップ、タカラスタンダード、ノーリツ、TOTOなどのシステムキッチン・住宅設備メーカー各社
このOEM構造が原因で、ネット通販やリフォーム現場でたびたび起きている疑問があります。それが「リンナイ製を買ったはずなのに、届いた本体正面や説明書に『FUJIOH』のロゴしかなく、リンナイの表記が一切ない」というトラブルです。
「偽物を掴まされたのでは?」と不安になる方もいますが、これには住宅設備業界ならではの流通ルートの棲み分けが関係しています。
- 大手都市ガス会社ルート(東京ガス・大阪ガス・東邦ガスなど):同一設計の製品(OGR、XGR、TAGシリーズなど)が「FUJIOH(富士工業)」ブランドとして流通します。
- 一般の住設問屋・リフォーム販売店ルート:同じ製品が「リンナイ」ブランド(リンナイ品番)として販売されます。
- 中身は完全に同一:設計・製造・性能・仕様・保証内容はすべて同じ富士工業製品であり、流通ロット等によってはリンナイ品番の発注でも本体エンブレムが「FUJIOH」表記になるケースがあります。
したがって、販売ページに「リンナイロゴ入り本体」といったウソの記載がない限り、品質的にも正規のOEM品であり偽物ではありません。ガス会社からFUJIOHブランドで買うか、一般販売店からリンナイブランドで買うかの違いは、純粋に「販売窓口と価格・保証サービスの差」だけです。
もし事前にOEM表記の説明がなく、どうしてもロゴの違いに納得できないときは、感情的に訴えるのは避けましょう。「商品説明にOEM表記の旨がなく認識違いが生じたため、リンナイロゴ入り個体への交換または返品が可能か」と事実ベースで冷静に問い合わせると、大手モール等では柔軟に対応してもらえるケースがありますよ。
口コミや評判からわかるメリットとデメリット

結論として、富士工業のレンジフードは「掃除のしやすさ」「古いキッチンへの適合性」「メーカー直のサポート」で圧倒的な高評価を得ています。一方で設置環境による音の感じ方など一部注意点もあるため、メリットとデメリットの両方を客観的に見ていきましょう。
高く評価されている3つの大きなメリット
実際に交換・リフォームした方々から寄せられているポジティブな口コミは、大きく3つのポイントに集約されます。
- 劇的な清掃性の向上と家事負担の軽減:「オイルスマッシャーや親水系コートのおかげで、スポンジで軽く擦るだけで油汚れが落ちる」「年末の大掃除の手間が激減した」という声が圧倒的多数を占めています。
- 既存キッチンとの高い互換性と空間の刷新効果:20〜30年前の古いキッチン(旧サンウエーブ製など)でも、ネジ穴やサイズがぴったり合って無加工で綺麗に収まります。「ブーツ型からスリム型に変えて、身長165cmでよく頭をぶつけていた角がなくなり、部屋が広く明るくなった」という評価も非常に多いです。
- メーカー直接の一貫したサポート体制:富士工業は製造メーカー自身が直接の出張修理や交換工事、古い機器の下取りまで対応してくれます。公式EC(フジオーショップ)で純正部品を確実に買える安心感も大きな強みです。
気になるデメリット・不満点の真相と具体的な対策
一方で、一部に見られるネガティブな口コミには明確な発生メカニズムがあります。事前に理由と対策を知っておけば、導入後のギャップを確実に防げますよ。
【口コミで見られる主な不満点と解決策】
- 「DCモーター搭載なのに、強運転時の音が思ったより大きい」
→ 20年前の換気扇からの交換なら「弱運転は稼働を忘れるほど静か」と絶賛されますが、無音を期待すると強運転時の音が気になることがあります。カタログ騒音値は強36〜42dB、中・弱27〜29dBと優秀ですが、実際の音は「ダクトの長さや曲がり数」「屋外の風圧」「高気密住宅での給気不足」に左右されます。高気密住宅では同時給排モデルを選ぶか、ショールームで実機の音を確認しておくのが有効です。 - 「OGRシリーズは奥のファンを自分で外せない構造が少し不安」
→ オイルスマッシャー搭載機(OGR等)は内部への油侵入を2%に抑える設計上、ユーザーがファンを外さない構造になっています。もし「自分の目で確認してファンを洗いたい」という方は、自動洗浄機能を備えつつファンの取り外しも可能なTAGシリーズか、ワンタッチ着脱で丸洗いできるXGRシリーズを選べば完全に解消できます。 - 「ハイエンド機は実勢20万円前後と高価・カタログがシンプルすぎる」
→ 富士工業のカタログは家電メーカーに比べると説明がシンプルですが、使わない過剰機能を省いて耐久性と基本性能に特化している証拠でもあります。価格面はミドルグレード(XGR)や普及機(BDR)を選んだり、公式の下取り施策を活用したりすることで予算内に収められます。
| 評価項目 | ポジティブな口コミ・メリットの傾向 | ネガティブな口コミ・デメリットの傾向と対策 |
| 清掃性・メンテナンス | スポンジで軽く擦るだけで汚れが落ち、年末の大掃除の手間が激減した | 「全く汚れないわけではない(3ヶ月に1回の清掃は必要)」「OGRは奥のファンを外せないのが少し不安(→外せるTAGやXGRで解決)」 |
| 静音性・吸引力 | 旧型(20〜30年前)からの交換では劇的に静かになり、煙の吸い込みも快適 | 「DCモーターでも強運転時はそれなりに音がする(設置環境や給気不足の影響大。ショールーム確認や同時給排の検討が有効)」 |
| 施工互換性・デザイン | 旧サンウエーブ等の古いキッチンにも無加工でぴったり収まり、スリム化と色選択で部屋が広く明るくなった | カタログのスペック情報や付属品の説明がシンプルで必要最低限にとどまる |
| 価格・サポート体制 | メーカー直の修理・交換対応、古い機器の下取り・無料引取、公式ショップでの純正部品購入が極めて安心 | ハイエンド機は実勢20万円前後と高価、メーカー直販は値引きが少ない(→施工店の比較やXGR/BDRの選択、下取り施策で最適化可能) |
【注目アイテム】ダイニングの焼肉や鍋の油煙を吸う照明「クーキレイ(cookiray)」
キッチン以外の空気環境を改善する派生製品として、2012年に開発された業界初の空気清浄機能付きダイニング照明「クーキレイ(cookiray)」(展開ブランド:イーノ・イーノ / FUJIOH)も高い人気を集めています。テレビ番組「がっちりマンデー!!」等でも紹介され、国際的な「レッドドット・デザイン賞」も受賞した名品です。
ダイニングテーブルで焼肉や鍋をするとき、キッチンの換気扇だけでは油煙やニオイを吸い切れず、壁紙の黄ばみやカーテンのニオイ移りが気になりますよね。クーキレイはテーブルの真上に吊り下げ、独自の4層フィルター構造によって調理器から立ち上る「油を95%」「煙を90%」「ニオイを80%」カットしてきれいな空気を排出する循環型システムです。
| 項目 | クーキレイ(代表モデル:C-BE511等)の仕様・特徴 |
| 独自の4層フィルター構成 | ①プレフィルター(ひまわりの種の配列と同じフィボナッチ数列を用いたデザイン) ②脱油フィルター(交換目安:汚れたら交換) ③脱煙フィルター(SEK基準制菌加工素材、または抗ウイルス集じん仕様。交換目安:1年に1回) ④脱臭フィルター(活性炭素材により調理後の残り香も弱運転継続で大幅低減) |
| 本体サイズ・モーター | 幅502mm × 奥行502mm × 高さ450〜850mm / 省エネDCファンモーター採用 |
| 照明性能(LED) | 調光4段階・調色2段階(電球色:1700〜2300lm / 昼白色:2020〜2890lm ※機種により異なる)、リモコン付属 |
| 設置工事の要否・価格帯 | ダクト配管工事は一切不要。天井に一般的な「引掛けシーリング」または「引掛けローゼット」があれば自分で簡単に取付可能。実勢価格帯:約25,300円 〜 28,800円前後 |
各デザインシリーズ(BE、PT、DRL、FUL等)の間で基本的な吸い込み性能に差はありません。照明の明るさは一般的なペンダント照明と同等のため、部屋全体の明るさを確保するときはダウンライトや間接照明との併用がおすすめです。
「リフォームで新しくした壁紙を汚したくなくて卓上焼肉を諦めていたけれど、クーキレイのおかげで翌日のニオイ残りも気にならず楽しめるようになった」と、多くの家庭で喜ばれています。
ファン掃除不要の仕組みと正しいお手入れ方法
結論からお伝えすると、「10年間ファンとレンジフード内部のお掃除不要」とは「レンジフード全体の掃除が一切不要」という意味ではありません。「標準使用期間である10年間、一番重労働だったシロッコファンの取り外し手洗いや内部ケーシングの掃除が不要(換気性能に影響を与えない)」というのが正確な定義です。
長く清潔に使い続けるために、その工学的な仕組みと、特殊塗装を傷めない正しいお手入れ方法をしっかり押さえておきましょう。
オイルスマッシャーのメカニズムと「10年間掃除不要」の正確な定義

OGRシリーズ等に搭載されている「オイルスマッシャー」は、吸い込み口に配置された「ディスク」が高速回転して気流の壁を作る独自技術です。空気だけを通し、油煙に含まれる油分を物理的に衝突・捕集して、遠心力で外周のオイルガードやオイルトレーへと飛ばします。
この仕組みによって、レンジフード内部やファンに侵入・付着する油の量をわずか2%(普及品BDR-3HLの約10分の1以下)にまで抑え込みます。普及品で毎月フィルターを洗いながら1年間使ったときにファンへ付く油の量に達するまで、オイルスマッシャー搭載機では「約10年」かかるため、10年間ファンの手洗いが不要になるわけですね。
ただし、油を入り口で受け止める下部パーツについては定期的なお手入れが必要です。シリーズ別の正しいお手入れ部位と頻度をまとめました。
- OGRシリーズ(下部パーツ):ディスク・オイルガード・オイルトレーは3ヶ月に1回程度の水洗いが推奨されています(油調理が多い家庭では月1回洗うとより簡単に美観を保てます)。それでも従来の換気扇に比べ、掃除時間は約75%削減(従来の約25%)、使用水量は約70%節水(従来の約30%)になります。
- TAGシリーズ(給湯・排水トレイ):2ヶ月に1回程度の給湯操作と、洗浄後の排水トレイ・フタのスポンジ水洗いが必要です(常時換気や自動換気を多用すると周期が短くなる場合があります)。
- スリム型共通(整流板・一体クリーンパネル):調理後や汚れたときに柔らかい布で日常的に拭き掃除を行います。
- 普及モデル(BDR-3HL等):スロットフィルターは1ヶ月に1回程度、シロッコファンは1年に1回の取り外し洗浄が必要です。
| 対象シリーズ | メンテナンス対象部位 | 推奨清掃頻度 | お手入れ方法と特記事項 |
| OGRシリーズ (オイルスマッシャー) | シロッコファン・内部ケーシング | 10年間不要 | 標準使用期間中の取り外し手洗いが不要(内部への油付着を2%に抑制) |
| OGRシリーズ (オイルスマッシャー) | ディスク・オイルガード・オイルトレー | 3ヶ月に1回程度 (実用上1ヶ月に1回推奨) | 親水系コートのディスクは水洗いで油が浮く。掃除時間約75%減・節水率約70%を実現 |
| TAGシリーズ (自動洗浄) | シロッコファン・内部ケーシング | 10年間手洗い不要 | 自動洗浄により手洗い不要(汚れが気になる場合は取り外して手洗い清掃も可能) |
| TAGシリーズ (自動洗浄) | 給湯トレイ・排水トレイ | 2ヶ月に1回程度 | 給湯トレイに給湯して洗浄ボタンを押し、終了後に排水トレイとフタをスポンジで水洗い |
| スリム型共通 (TAG / OGR / XGR等) | 整流板・一体クリーンパネル | 日常のお手入れ | ファンシークリーン仕上げのため、台所用中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭き取り |
| 普及モデル (BDR-3HL等) | スロットフィルター / シロッコファン | フィルター:1ヶ月に1回 ファン:1年に1回 | ぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かして浸け置きし、柔らかいスポンジ等で丁寧に洗浄 |
清掃性を支える3大表面処理(コーティング)技術
富士工業のレンジフードが軽い水洗いや水拭きだけで綺麗になる理由は、部位ごとの油の付き方に合わせて最適化された3種類の表面処理技術にあります。
| 表面処理名称 | 主な採用部位 | 化学的・物理的メカニズムとお手入れ効果 |
| ハイパークリーン | シロッコファン(XGRシリーズ等) | 油を瞬間的に弾く特殊表面処理。ファン回転時の遠心力で付着した油を分離し、オイルトレーへ滴下させることでファン自体の油残りを防ぐ |
| ファンシークリーン | 整流板、一体クリーンパネル、インナーガード、スロットフィルタ、イージーフィルタの一部 | 油汚れを弾き、塗装面から浮かせた状態にするコーティング。一般的な材質に比べ、水拭きや中性洗剤を含ませた布で軽く拭くだけで容易に汚れを除去できる |
| 親水系コート | オイルスマッシャーのディスク、ベルマウス一体型オイルトレー、アクアスリットフィルタ | 水と極めて馴染みやすい(親水性が高い)表面処理。水に濡らすだけでコーティング面と油汚れの間に水が入り込み、油を浮き上がらせるため、スポンジでサッと水洗いするだけで頑固な油汚れを洗い流せる |
正しい掃除手順と「重曹・強アルカリ性洗剤」使用時の重大な注意点

レンジフードの掃除で一番気をつけたい結論は、日常のお手入れには必ず「台所用中性洗剤」と「柔らかいスポンジ・柔らかいブラシ・布」を使うことです。
一般的な換気扇掃除では「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「強アルカリ性洗剤」での浸け置きや、「メラミンスポンジ」「金属タワシ」がよく使われますよね。しかし、高度な機能性塗膜が施された富士工業のレンジフードでは、これらは塗装トラブルの直接の原因になってしまいます。
- 強アルカリ性洗剤や重曹の多用はNG:台所用中性洗剤以外の強い洗剤を使いすぎると、特殊塗膜や塗装が化学変化を起こして変質・剥離する原因になります。
- 硬い道具や研磨剤は厳禁:金属タワシ、研磨剤入り洗剤、メラミンスポンジを使うと素材表面に傷がつき、親水性や撥油性が失われてしまいます。
- 油汚れの長期間放置を避ける:油が付いたまま放置すると、酸化した油で塗装面が変質し、軽く擦っただけで塗装が剥がれることがあります。汚れが固まる前のこまめな掃除が塗装寿命を延ばすカギです。
深型(ブーツ型)等における標準的な分解と洗浄の手順は、以下のステップで行うと安全でスムーズです。
- パーツの取り外し:調理直後の熱い状態を避け、フィルターの取っ手を持ち上げて手前に引いて外します。続いてベルマウスのネジを緩めて下にスライドして外し、シロッコファン中央のツマミを「ゆるむ」方向(反時計回り)に回してファンを引き抜きます。
- 前板の取り外し(内部が拭きにくいとき):照明等のコネクターのツメを押して引き抜き、本体内部の前板固定金具を内側に上げます。そのまま前板の下部分を手前に引きながら取り外すと、奥まで格段に拭きやすくなります。
- 浸け置きとやさしい洗浄:洗い桶に大きめのゴミ袋(75L以上が目安)を被せ、ぬるま湯に台所用中性洗剤を溶かして部品を浸け置きします。油が緩んだら、網目や羽根の目に沿って柔らかいスポンジや金属以外の柔らかいブラシで汚れを落とします。
- すすぎ・乾燥と仕上げ拭き:洗剤が残らないよう十分に水洗いし、完全に乾かしてから元通りに取り付けます。本体の内外装は中性洗剤溶液を浸した布で角の油を拭き取ったあと、必ず水拭きで洗剤分を拭き取ってください。
また、公式の「フジオーショップ」では、特殊塗膜を傷めずに使える純正お掃除用品も販売されています。フィルターを濡らさず直接吹きかけて10〜15分置きブラシで落とす「サットレールスプレー」や、シロッコファンの羽根の隙間をまとめて掃除できる専用ブラシ「ゴッソ」を活用すると、さらに安全で手軽にお手入れできますよ。
特殊塗膜を傷めずに安全で手軽なお手入れグッズについて詳しく知りたい方は、
👉【警告】レンジフードの掃除グッズ選びで故障や変色を防ぐプロの鉄則で確認してみてくださいね。
人気シリーズの機能比較とおすすめ機種の選び方

富士工業のレンジフードを選ぶときは、「ファン掃除をどこまで自動化したいか」と「現在のキッチンの形状」から絞り込むのが一番の近道です。
ラインナップは大きく分けて、フィルターのない薄型スタイリッシュな「クリーンフード(スリム型)」と、従来からの「スタンダードフード(深型・ブーツ型、浅型・平型)」、さらに「EC限定モデル」や「デザインフード(ARIAFINA)」に分類されます。2020年9月には世界初のECHONET Lite「レンジフードクラス」搭載モデル「SERL-ECE」シリーズ(750mm幅のSERL-ECE-751 SI:税抜168,500円、900mm幅のSERL-ECE-901 SI:税抜185,200円)も発売され、スマートホーム連携まで進んでいます。

まずはリフォーム市場で比較検討の中心となる主要シリーズのスペック一覧を見てみましょう。
【プレミアム】TAGシーリーズ
・形状:スリム型・シロッコファン
・ファン清掃:10年間ファン掃除不要(自動洗浄)
・フィルター仕様:ノンフィルター
・価格目安:希望小売 税込253,000円〜
・主な搭載機能、特徴:
自動洗浄(給湯トレイ式)、風量おまかせ運転、CO2検知自動換気、DCモーター、一定風量制御、調光LED
【プレミアム】OGRシーリーズ
・形状:スリム型・シロッコファン
・ファン清掃:10年間ファン掃除不要(オイルスマッシャー)
・フィルター仕様:ノンフィルター
・価格目安:希望小売 税込216,512円〜
・主な搭載機能、特徴:
高速回転ディスクによる油捕集(内部油付着2%)、風量おまかせ運転(機種による)、DCモーター
【ハイグレード】XGRシリーズ
・形状:スリム型・シロッコファン
・ファン清掃:定期的なファン水洗い必要
・フィルター仕様:ノンフィルター
・価格目安:希望小売 税込189,271円〜
・主な搭載機能、特徴:
シロッコファン+オイルストッパー捕集、ハイパークリーン(ファン)、DCモーター、スリム設計
【ハイグレード】SEG / SERLシリーズ
・形状:スリム型・シロッコファン
・ファン清掃:定期清掃
・フィルター仕様:ノンフィルター
・価格目安:希望小売 税込168,500円〜185,200円
・主な搭載機能、特徴:
高機能クリーンフード、SERL-ECEは世界初ECHONET Lite搭載でスマートホーム対応
【スタンダード】BDRシリーズ
・形状:深型(ブーツ型)・シロッコファン
・ファン清掃:1年に1回ファン清掃
・フィルター仕様:スロットフィルタ(月1回清掃)
・価格目安:オープン価格(工事費込セットで約8.8万〜9万円前後)
・主な搭載機能、特徴:
普及モデルの代表格、押しボタン式、ファンシークリーン仕上げフィルタ、同時給排モデルあり
【スタンダード】BDA / BFRS / BFR
・形状:平型(浅型)等・シロッコ/ターボ
・ファン清掃:定期清掃
・フィルター仕様:スロットフィルタ
・価格目安:オープン価格(低〜中価格帯)
・主な搭載機能、特徴:
梁欠き対応や低い天井・マンション向けのコンパクト設計
「OGRシリーズ」と「XGRシリーズ」の決定的な違いと選択基準
リフォームで最もよく比較される「OGRシリーズ」と「XGRシリーズ」の決定的な違いは、「オイルスマッシャーの有無(=自分でファンを洗う必要があるか)」です。
OGRシリーズはオイルスマッシャーを搭載しており、10年間ファンと内部の掃除が不要です。一方、XGRシリーズはオイルスマッシャーをもたず、ファンの回転による遠心力とオイルストッパーで油を分離してオイルトレーに滴下させる構造のため、定期的にワンタッチ着脱のファン(ハイパークリーン処理)を取り外して水洗いする必要があります。
ここで注意したいのが、OGRとXGRは内部構造が根本的に異なるため、あとから部品を追加・流用してXGRをOGR仕様に改造すること(あるいはその逆)は不可能という点です。共通して使えるのはダクト接続部材や前幕板などの一部に限られるため、移行するときは本体ごとの交換になります。
実勢価格の差は約2.7万〜3万円程度(XGRが約18.9万円〜、OGRが約21.6万円〜)です。「初期費用を抑えて自分で定期的にファンを洗うならXGR」「初期投資をして10年間のファン掃除の重労働や外注費をゼロにするならOGR」という基準で選ぶと失敗がありません。
型番の確認場所と純正交換フィルターの選び方
フィルターの買い替えや修理依頼、後継機種への交換を行うときは、自宅のレンジフードの「型番」や「フィルター刻印」を正確に特定することが最初のステップです。確認場所と純正フィルターの選び方を順番に見ていきましょう。
型式銘板(検査証)の貼付位置と確認のコツ

レンジフード本体には必ず「型式銘板」または「検査証」というシールが貼られています。キッチン全体がリンナイやLIXIL等のブランドでも、ここに「富士工業株式会社(またはFUJIOHマーク)」の表記があれば富士工業製品です。
形状ごとのシールの貼付位置と、確認するときの注意点を整理しました。
- スリム型(薄型):本体下面の平らな板(整流板)をひらいた内側の側面(特に左側の内側)または本体下面に貼られています。整流板が急にひらいて落下しないよう、必ず説明書の手順を確認し、片手で支えながらロックを外してください(ファンや電気部品まで分解する必要はありません)。
- ブーツ型(深型)・平型(浅型):本体を下から見上げた前面下部の縁、操作スイッチの近く、またはフード内側の左側面に貼られていることが多いです。
- プロペラファン型(壁付換気扇):本体枠の側面、または前面カバーを外した内側に記載されています。
| レンジフード形状 / メーカー表記 | 銘板(型番シール・検査証)の主な貼付位置 | 確認作業時の安全上の注意点 |
| スリム型(薄型) | 整流板を開けた内側(特に左側面内側)、または本体下面 | 落下防止のため必ず片手で整流板を支えながらロックを外す。ファンの分解は不要 |
| ブーツ型(深型)・平型 | 本体下面・前面下部の縁、操作部付近、またはフード内側の左側面 | 内部が暗い場合はスマートフォンのライトで照らし、奥へ手を深く差し込まない |
| プロペラファン型(壁付換気扇) | 本体枠の側面、または前面カバーを外した内側 | レンジフード用交換フィルターは形状が合わないため、まずファン形式を識別する |
| OEM供給品(リンナイ・LIXIL等) | 整流板の内側、フード内側の側面、または本体下面 | 前面ロゴがキッチンメーカー名でも、銘板に「富士工業」表記があれば富士工業製 |
銘板を見つけたときは、手書きのメモだと英数字の読み間違いが起きやすいため、スマートフォンのカメラで撮影して記録するのが一番確実です。撮影するときは以下のポイントを意識してみてください。
- 光の反射を防ぐ:フラッシュ等で文字が白飛びしないよう、角度を変えて複数枚撮影する
- ラベル全体を写す:拡大接写ではなく、型番・メーカー名・製造番号を含むシール全体にピントを合わせる
- 外観写真も1枚撮る:窓口への問い合わせ用に、レンジフード全体の外観がわかる写真も撮っておく
- 汚れは優しく拭く:油膜で読めないときは薄めた中性洗剤を含ませ固く絞った柔らかい布で軽く拭き取る(印字が消えるメラミンスポンジや研磨剤は絶対に使わない)
もし経年劣化で文字が完全に消えているときは、取扱説明書の表紙・裏表紙、保証書、新築・リフォーム時の仕様書や納品書を確認するか、判読できた文字と外観写真を添えてメーカー窓口へ照会しましょう。
「型番」「製造番号」「部品刻印」の明確な違い
部品検索で失敗する一番の原因は、3種類の番号を混同してしまうことです。それぞれの役割の違いをまとめました。
・番号の種類:
型番(品番・型式・機種名)
・記載場所:
本体銘板の上部、取扱説明書・保証書
・役割と用途:
製品の機種そのものを特定する番号(例:BDR-3HL-601BK)
・検索時の注意点:
取扱説明書のダウンロード、対応フィルター検索、後継機種の照会に使用する基本番号。OEM品でキッチンメーカー専用品番が記載されている場合は公式窓口や専用検索を利用する
・番号の種類:
製造番号(製番・SERIAL・No.)
・記載場所:
本体銘板の型番の下や横
・役割と用途:
同一型番の製品を1台ごとに個体識別するシリアル番号
・検索時の注意点:
修理受付や製造時期(年式)の特定に必須だが、一般的な検索窓に製造番号だけを入力してもフィルターはヒットしない。ただしフジオーショップの専用検索では製造番号からの照会にも対応
・番号の種類:
部品番号(フィルター刻印)
・記載場所:
金属フィルターやファンの枠・端部に直接刻印
・役割と用途:
フィルター等の部品単体を管理するための識別記号(例:F341、K254)
・検索時の注意点:
同じフィルターを再購入する際の最も確実な手掛かりとなるが、この刻印番号からレンジフード本体の正確な機種名を逆引き特定することはできない
富士工業のレンジフードの交換費用と修理の目安
ここからは、修理する場合の費用相場と、新品へ交換リフォームする場合の工事費相場についても詳しく解説していきます。
プロペラ換気扇からの取替キットや、DIY交換のリスクまで網羅的に確認していきましょう。
異音や故障時の修理費用相場と寿命による交換時期

結論からいうと、レンジフードの耐用年数は約10年(市場での平均使用年数は10〜15年)であり、10年以上使った個体で故障が出たときは修理より本体交換のほうが経済的です。
長年使用した個体で異音や不具合が起きる主な原因は以下の3つです。
- ファンモーターのベアリング摩耗(軸受けの劣化)による「ガー」「ガラガラ」「キーン」といった異音
- シロッコファンへの過度な油汚れの固着による回転バランスの崩れと吸い込み不良
- 制御基板の経年劣化によるスイッチの無反応や電源トラブル
現在発生している音の種類(キュルキュル、ゴーゴーなど)からさらに詳しく原因を特定したい場合は、
👉換気扇の異音の原因と解決法、交換の目安をまとめた記事をお役立てください。
「ブォー」という風切り音や吸い込み不良は「給気量不足」の可能性も
ここでぜひ知っておきたいのが、高気密住宅やタワーマンション等で「ブォー」という低い風切り音がしたり、室内扉が重くてあけにくくなったりするときは、本体の故障ではなく「室内の給気量不足」が原因のケースが多いという点です。
【給気量不足のセルフチェック方法】
部屋が密閉された状態で強力な換気扇を回すと、室内が負圧(気圧が下がった状態)になり、隙間から無理に空気を吸おうとして異音や吸引力の低下が起きます。同時給排タイプであっても排気量と全く同じ給気量が自然に確保されるわけではないため、まずは壁の給気口をあけるか、窓を少しあけて外気を取り込むことで異音や吸い込み不良が直るか確認してみてください。
給気不足を解消しても改善しない場合は、
👉換気扇の吸い込みが弱いその他の原因と解決策も確認し、適切な対処を行ってください。
故障時の部位別修理費用の目安相場
給気不足ではなく本体部品の故障・劣化である場合、部位別の修理費用の目安相場は以下のとおりです。
| 修理箇所・内容 | 修理費用の目安相場 | 判断基準・備考 |
| スイッチ修理 | 約8,000円 〜 20,000円前後 | ボタンの接触不良や陥没など、比較的軽微な部品交換で済むケース |
| ファン・モーター修理 | 約20,000円 〜 50,000円前後 | 異音(「ガラガラ」音等)やファンが回らない症状。DCモーター機は部品代が高くなる傾向 |
| 基板(制御回路)修理 | 約30,000円 〜 70,000円前後 | 電源が入らない、自動機能やセンサーが動作しない等の重度トラブル |
※上記の金額はあくまで一般的な目安です。機種や故障状況、出張費等により変動しますので、正確な金額はメーカー窓口にてご確認ください。
メーカー直接修理の強みと「10年超えなら本体交換」が合理的な理由
パナソニック、TOTOなどの他社ブランドでは製造元が直接修理に訪問する体制をもたないケースがある中、自社一貫生産を行う富士工業(FUJIOH)は、メーカー直接の出張修理および交換工事に対応している業界唯一の専業メーカーです(ただし修理受付はOEM品を含む富士工業製に限られ、一部に未対応エリアがあります)。
もっとも、使用開始から10年以上が経っているときは、モーターと基板の同時修理で5万〜7万円以上の費用をかけても、直後に別の部位が連鎖的に故障するリスクが高くなります。そのため、10年以上使用した個体で故障や異音が出たときは、高額な部品修理を行うよりも8万〜13万円程度で新品へ本体交換したほうが長期的な経済的合理性は圧倒的に高いといえます。
いざ交換を検討する際は、
👉掃除が楽なレンジフードのおすすめ機種と交換費用の相場を参考に、ご自身の予算に合った最適な一台を見つけてみてください。
交換工事費用の相場とプロペラ換気扇からの取替
レンジフードを新品へ交換するときの総額費用は、選ぶ機種のグレードによって「約8万円台〜26万円前後」が一般的な相場です。事前に押さえておきたい寸法規格(幅サイズ)と、工事パターン別の費用相場、プロペラ換気扇からの取替方法を見ていきましょう。
寸法規格(幅60cm・75cm・90cm)と市場トレンドの推移
家庭用レンジフードの横幅(間口)は、JIS規格およびシステムキッチンの基準に準拠し、「60cm(600mm)」「75cm(750mm)」「90cm(900mm)」の3サイズに厳密に規格化されています。レンジフード単体を交換するときは、既存の吊戸棚や壁との隙間を作らないよう、今ついているものと同じ横幅サイズの機種を選ぶのが原則です。
ちなみに、取り換え市場のトレンドには以下のような特徴があります。
- 75cm・90cm幅へのシフト:既築の取り換え市場は新築トレンドを「10〜20年遅れ」で追随します。2000年頃から新築の主力が「60cm幅+15cm吊戸棚」から「75cm幅」へ移行したため、現在の交換市場では75cm幅および90cm幅が主流になっています。
- 都市部・マンション需要の変化:アイランドやペニンシュラ等のオープンキッチン向けモデル(OGRやARIAFINA等)や、タワーマンション向けの「強制同時給排気型」への交換需要が増えています。
- 市場規模とセット販売の拡大:2000年〜2009年の10年間の出荷台数は富士工業グループで約970万台(市場全体で約1,600万台)にのぼり、平均使用年数を15年(コンロの1.5倍)とすると年間交換市場は約50万台と推計されます。富士工業はビルトインコンロとの同時セット販売率を25%から50%へ引き上げ、交換事業の売上を2030年度に100億円へ拡大する計画を進めています。
交換工事費用の相場と施工ルート別の特徴

レンジフード交換の費用は「本体価格+基本工事費(既存撤去・処分費含む)+オプション部材・追加工事費」で構成されます。パターン別の費用相場を一覧表にまとめました。
| 工事パターン・機種グレード | 基本工事費の目安 | 本体+工事費込み総額相場 | 施工時間・保証・特徴 |
| ブーツ型(深型・スタンダード:BDR等)への同サイズ交換 | 間口60/75cm:約38,900円〜 間口90cm:約48,800円〜 | 約50,000円 〜 98,000円前後 (公式ショップ:80,000円〜、EC工事込:88,000〜89,800円) | 施工時間:約2〜3時間。公式FUJIOHショップでは古いレンジフードを全品20,000円で下取り(または無料引取)する施策あり |
| スリム型(ミドル〜ハイグレード:ASR / XGR等)への交換 | 同上(別業者例では税別48,000円〜、90cmは+税別12,000円) | 約110,000円 〜 180,000円前後 (10年保証付セット例:約133,540円) | ブーツ型からスリム型への交換が現在の主流。EC施工店等では工事付きで5年〜10年の延長保証が付帯するケースが多い |
| スリム型(プレミアム:OGR / TAG等)への交換 | 同上 | 約200,000円 〜 260,000円前後 | 自動洗浄やオイルスマッシャー搭載機。単体交換のハイエンド帯 |
| ガスコンロ・IHとの同時交換セット | セット基本工事費: 約59,700円(税込)〜 | 約150,000円 〜 300,000円前後 | コンロ幅(60cm/75cm)による工事費差はなく、別々に工事を頼むより工事費が割安になり、換気連動機能も揃えやすい |
| プロペラファン(換気扇)からシロッコファンへの交換 | 基本工事費 + オプション工事費(部材込 約25,520円) | 約140,000円 〜 170,000円前後 (実例総額:160,650円) | 施工時間:約3〜4時間。壁穴塞ぎとダクト新設が必要 |
※上記の費用はあくまで一般的な目安です。設置状況や時期により変動するため、正確な金額は公式サイトの見積もり等でご確認ください。
プロペラファンからシロッコファンへの交換工事と純正キット「PTK-25」
戸建て住宅等で多い「壁付けのプロペラ換気扇」から「最新のシロッコファン(スリム型レンジフード)」への交換も、富士工業の純正キットを使えば手軽に行えます。プロペラ換気扇を外すと外壁に直結する四角い穴(木枠)が残るため、そのままでは丸型ダクトのシロッコファンを繋げません。
この課題を解決するのが、純正の「プロペラ換気扇取替キット(型名:PTK-25)」です。不燃枠・塞ぎ板・防鳥網・変換アダプター等がセットになっており、低天井対応モデル(ASR-3A等)と組み合わせることで、四角い木枠を塞いで気密性の高いアルミテープ処理を行い、丸型排気ダクトへ変換して新しい本体と上幕板を設置できます。
一番のメリットは「足場を組むような外壁側からの工事が一切不要で、室内側からの作業のみで約3〜4時間で施工が完了する」点です。追加部材・工事費込みで+25,520円(税込・目安)程度のオプション費用で、最新スリム型への移行が実現します。
DIY交換の危険性と公式ショップの見積もり活用

結論からいうと、レンジフードのDIY交換には落下による大怪我や法律違反・火災のリスクがあるため、一般家庭での自力施工は強く避けるべきです。
ネット通販で普及型レンジフード(BDR-3HL等)が本体のみ約2万円台〜で売られているため、工事費(約4万〜8万円)を節約しようとDIYを考える方もいます。確かに、既存キッチン(旧サンウエーブ製や旧型富士工業製)と同じ型番系列の後継機を選んでネジ穴が一致し、夫婦2人等で交換できたという口コミがあるのも事実です。
しかし、ハンド&パワーツールを扱う視点から見ても、DIY交換には見逃せない2つの重大な壁が存在します。
1. 重量物保持による落下・大怪我・コンロ破損のリスク
第1の理由は、重い鉄の塊を頭上で支え続ける危険性です。DIY交換で起こりやすい物理的なリスクをまとめました。
- 本体重量の負担:小型・軽量な深型モデル(BDR-3HL-601BK等)でも約13kg(12〜15kg)、スリム型や大型モデルでは約20〜30kgもの重さがあります。
- 落下による破損と怪我:高所の不安定な体勢で重量物を抱え上げたまま壁にビス固定する作業は、成人男性1人でも大きな負担です。万が一落としてしまえば、真下のガラストップコンロの破損や大怪我に直結します。
- 固着したネジの撤去トラブル:古い換気扇を外すときも、長年蓄積した油汚れでネジが固着して滑る(舐める)ことが多く、専門工具と現場ノウハウが欠かせません。
2. 電気工事士資格の有無と消防法・防火基準の壁
第2の理由は、法律上の資格制限と火災予防の基準です。施工時に求められる専門要件は以下のとおりです。
- 「電気工事士」の国家資格:電源が差し込みプラグ式なら無資格で着脱できますが、配線が壁内から直接繋がる「直結式」の場合や、3極コンセントへの変更・アース増設等を伴うときは「電気工事士」の国家資格が法的に必須です。
- ダクトの気密処理と防火基準:排気ダクト接続部へのアルミテープによる完全な気密処理や、厨房排気ダクト用防火材(ニチアス製セラカバーS等)の適切な施工が求められます。
- 離隔距離の遵守:コンロからの離隔距離(防火性能評定品で600mm以上等)を守るなど、火災予防上の専門知識が不可欠です。
DIYを避けてプロへ依頼する際、
👉レンジフードの交換費用が安い業者の選び方と注意点を事前に知っておくことで、悪徳業者を避けつつ、安全でお得にリフォームを進めることができます。

【メーカー直販「フジオーショップ」の新規交換工事サービスが安心な理由
- メーカー直営の確かな施工品質:富士工業の製品構造を知り尽くした専門スタッフが、適合確認から安全な取り付けまで一貫して対応してくれます。
- 公式限定モデルから最上位機種まで選べる:親水コートフィルター搭載の公式限定モデル「COULAH(カウラ)」から、最上位のTAG・OGRシリーズまで幅広く比較できます。
現在のレンジフードの全体写真や銘板の写真をスマホで撮ってWebから送るだけで、自宅のキッチンに合う後継機種と工事費込みの明確な見積もりを出してもらえます。まずは公式ショップのページから気軽にチェックしてみてくださいね。
富士工業のレンジフードへの交換リフォームまとめ
結論として、国内市場の約6割(61.8%)を占める富士工業(FUJIOH)のレンジフードは、日本のあらゆるシステムキッチンに対して最も高い互換性と信頼性をもつおすすめのメーカーです。
リンナイやLIXIL等のブランド名で売られている製品も製造元は同じ富士工業です。ブランドロゴの違いに惑わされず、「自身のメンテナンス許容度」「予算」「現在の設置環境」の3軸から最適なシリーズと購入ルートを選ぶのが一番賢い選択といえます。
ユーザー属性・重視ポイント別の最適機種選定マトリクス
ご自身のライフスタイルやご希望に合わせて、どのシリーズを選ぶべきかの最終チェックリストをまとめました。
【ファン掃除の手間を完全にゼロにしたい・最新機能を求める層】
・推奨されるシリーズ・選択肢:
TAGシリーズ(自動洗浄)または OGRシリーズ(オイルスマッシャー)
・選定の根拠と推奨アクション:
10年間シロッコファンの取り外し手洗いが不要。2ヶ月に1回の給湯ボタン操作+排水トレイ洗浄で済ませたいならTAG、3ヶ月に1回の親水コートディスク水洗いで油侵入を入口で98%ブロックしたいならOGRが最適
【コストパフォーマンス重視・年1〜数回のファン水洗いは自分でできる層】
・推奨されるシリーズ・選択肢:
XGRシリーズ(スリム型・ノンフィルター)
・選定の根拠と推奨アクション:
OGRより約3万円近く安価でありながら、フィルター掃除が不要なノンフィルター構造とハイパークリーン処理のワンタッチ着脱ファンを備え、費用対効果が極めて高い
【初期費用を最小限に抑えたい・既存のブーツ型から手軽に交換したい層】
・推奨されるシリーズ・選択肢:
BDR-3HLシリーズまたは公式EC限定 COULAH(カウラ)
・選定の根拠と推奨アクション:
工事費込み8万〜9万円台(目安)で導入可能。BDR-3HLを選ぶ際も、交換用フィルターに親水コートの「アクアスリットフィルタ(RASF-3411)」を組み合わせれば日常の清掃性を大幅に高められる
【壁付けプロペラ換気扇からスリム型レンジフードへリフォームしたい層】
・推奨されるシリーズ・選択肢:
ASR-3A等の低天井対応モデル+プロペラ換気扇取替キット(PTK-25)
・選定の根拠と推奨アクション:
外壁工事を行うことなく室内側からの施工(約3〜4時間、追加費用目安約2.5万円)で最新のシロッコファンへ移行可能
【マンション等でダイニングでの焼肉・鍋の煙やニオイに悩んでいる層】
・推奨されるシリーズ・選択肢:
ダイニング照明 クーキレイ(cookiray)
・選定の根拠と推奨アクション:
ダクト工事不要で既存の引掛けシーリングに設置でき、卓上調理の油95%・煙90%・ニオイ80%を除去して壁紙やカーテンの汚損を防ぐ
10年間美観と性能を維持するためのメンテナンスと交換の指針
新しいレンジフードを導入したあとは、どのグレードであっても「台所用中性洗剤と柔らかいスポンジ・柔らかい布」でのお手入れを徹底し、強アルカリ性洗剤や重曹の多用、金属タワシやメラミンスポンジの使用を避けることが、寿命と美観を10年間保つ絶対条件になります。
また、今のレンジフードが設置から10年以上経ち、異音や吸い込み不良が起きているときは、高額な部品修理を繰り返すよりも本体交換を選ぶほうが安全面でも経済面でも合理的です。なお、本記事に記載した価格相場等の数値データはあくまで一般的な目安
ですので、正確な最新情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。
ぜひこの機会に、富士工業公式オンラインショップの新規交換工事サービスで見積もりを依頼して、毎日のお料理とお掃除がもっと快適になる新しいレンジフードへのリフォームを実現してくださいね!
【メーカー直営で安心!富士工業公式のレンジフード交換見積もりはこちら】
ご自宅のレンジフードの型番や適合サイズがわからなくても、スマホで写真を撮って送るだけで専門スタッフがぴったりの機種を提案してくれます。古いレンジフードの下取りキャンペーンや無料引取も活用できる公式ショップの交換工事サービスをぜひチェックしてみてください。







